2010年09月08日

ツイッターノベル9/1〜9/7

整理すると
シコースキー ロッテ-巨人-帰米-ヤクルト-ロッテ-西武
オーティズ オリックス-ロッテ-メキシカンリーグ-ソフトバンク
フェルナンデス ロッテ-西武-楽天-オリックス-西武
ラロッカ 広島-ヤクルト-オリックス

シコースキーとラロッカのヤクルト時代の記憶がない。

9/1 157
 時折部屋の湿度が上がる。窓は開けているし扇風機も回している。誰かがいるのだ。それも一人ではなく五、六人が。目を瞑り耳を澄ませば息遣いも聞こえる気がする。蒸し暑さに耐えられなくなると僕はトランクスを下ろして自慰を始める。気を遣って「彼ら」はどこかへと帰ってくれる。

9/2 158
 ええ、包丁を落としたのは私です。百円ショップで買ってすぐに。昔から粗忽者でして。それを拾った子供が、いじめっこを刺してしまったのは不幸な事でした。刑事さん、私は何かの罪に問われるのでしょうか。ところで、あと二千本程の包丁を各地で落としてしまっているのですが……。

9/3 159
 私には父がいない。そして乳がない。母は普通にあるというかかなり大きめなのに娘の私はAもない。これは父親がいないせいだ。身近に異性がいなかったから女性ホルモンの分泌量が少なかったのだ、と母に主張すると「お父さんも胸なかったよ」と切り返された。遺伝なら仕方ないや。

9/4 160
 漢字小テストが終わった後、一問書けなかったので隣の子に訊ねた。彼は机に答えを書いて教えてくれた。休み時間、机に残されていた漢字を見つけたいじめっこが、カンニングではないかと彼を責めた。違うよ、と言って彼を庇えたのかどうか、二十年経った今では思い出せないでいる。

※ノンフィクション

9/5 161
 早朝に散歩して物を拾う。夜の間に落とされ暗闇の中で見失われた物も、朝の光の前で露わになる。折れた携帯電話や耳付きピアス、恨み事しか記されていない日記帳。それらを拾い集めながら、同じように落とし物を収拾する少女を今日は見ないなと思っていたら、彼女自身が落ちていた。

9/6 162
 現場の勝手が分からずおろおろする可愛い上司と、小さな事ですぐ切れる少年のような心を持った上司と、仕事は出来るがデブでハゲで腋臭の上司がいる。一人を選べず全員と付き合っていると、優しいだけの上司に叱責された。どうして何の魅力もない人でも言葉を使えてしまうのだろう。

9/7 163
 お住まいはどちらですか。肥後ですか。肥後のどの辺り、ああ熊本ですか。で、熊本の船場と。船場山には狸がおりますね。猟師が狸を撃ちますよね、煮て焼いて食います。あれ美味しいですよね。その後は木の葉を被せて……ああはい、調査は終了です。次の方、お住まいは籠の中ですか。

posted by 泥辺五郎 at 09:06| Comment(0) | TrackBack(0) | ツイッターノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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