2010年08月19日

ツイッターノベル8/11〜8/17

夏バテ防止にたらふく食べているとお腹の肉がぽよぽよしてくるので気をつけましょう。気がついたら腹筋しましょう。腹筋割れたら見せびらかしましょう。見せびらかす相手を作りましょう。


8/11 135
 いつもはやることだけやってすぐに帰る女の家に珍しく長居した。女の新しい一面を見た気がした。(翻訳:いつもは本を返して、借りてすぐに帰る図書館だが、今日は珍しく居座って三時間ほど雑誌などを読み耽った。文芸誌で面白い短編を読んだので、早速その作家の著作を借りてみた)

8/12 136
 元猟師に聞いた話。三十年ほど前、山で人に似た者を撃ったという。獣を撃ちに来ていた彼は、突然の物音に驚き、襲われると思い引き金を引いた。ぎゃあという人に似た悲鳴があがり、それは山奥へと消えた。短い手が顔を押さえていた。足だけで2mはあり、他は人間同様だったという。

※ツイッターで怪談を呟き続けている神沼三平太(y1s)さんの文体と作風そのまんまな作。模倣は自重すべきだけどつい。

8/13 137
 途中から夢ではないと気付いたが引き返すことは出来なかった。「えらいことしちゃったねえ、あんた」いつの間にか後ろに警官が立っていた。「俺さあ、道の向こうでずっと見てたの。職務上止めなきゃいけないんだけどさあ、ぶふっ」と彼は吹き出した。つられて笑うと警棒で殴られた。

8/14 138
 お盆の大交通渋滞に巻き込まれ、クーラーの壊れた車内で汗を流した。服が肌に張りついて気持ち悪く、外から見えないところなら問題ないだろうとズボンを脱いだ。退屈した悪ガキどもが道路上で鬼ごっこをしている。覗かれ、フルチンだ! と叫ばれた。早く目的地のサウナに着きたい。

8/15 139
 父がテレビに腹を立てている。偏向報道が著しいとか、馬鹿なタレントがはしゃぐ有様を見せるだけの何がバラエティだとか、最近のJ-POPはつまらんとか。「お前もそう思わんか」と聞いてくるが、僕はまともにテレビを見てないので何も言えない。批判出来るほど触れていないのだ。

8/16 140
 もう人には戻れないと悩みながら海中を漂っていると、通りすがりの海蛇が「君は人間だよ。見た目も考え方も」と忠告してきた。でも僕は水で膨れて、息もしてなくて。「違う自分になるなんて妄想するのは人間だけだよ。エラ呼吸してから言いなよ」だからもう呼吸は出来ないんだって。

8/17 141
 昨日は回転していたよ。一日中ぐるぐるしていた。三半規管がおかしくなって、内臓もいくらか位置がずれてしまった。一緒に回転していた人の中には目鼻が落ちた人もいたよ。表向き回転が禁止されてるのは知ってる。でも回らずにはいられない。真っ直ぐ生きていくのには疲れたから。



posted by 泥辺五郎 at 13:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ツイッターノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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