2010年08月07日

ツイッターノベル7/28〜8/3

いつの間にか八月になっていたように、いつの間にか九月になっていて涼しくならないかな。

7/28 121
「貴方のフォロワーの変態率は95%。その内の三人は貴方の恋人になります」馬鹿げたツイッター診断だが、そう言われてTLを眺めると、殆どが変態に見えてきた。「三人誰?」と呟くと六十人が反応した。既に付き合っている五人は揃って「俺は残りの5%か」などととぼけてやがる。

※ツイッター診断メーカーで「あなたのフォロワーの変態率」http://shindanmaker.com/35179 を作成した際の作。雑な仕事で、名前入りで作成しなかっために修正も出来なかったのに、三万人超に診断された。

7/29 122
近未来小説を書いていたが、「この時代にいまだマスコミが力を持っているのは変」と思い修正した。「性交も時代遅れ」と気付き部分削除。ようやく原稿を完成させたが「人類がまだ滅んでいないなんて、ちょっと荒唐無稽過ぎます」と、イルカとイカのハーフの編集者に駄目出しされた。

7/30 123
今年の夏は例年に増して人体発火現象の報告が多いので、小まめに水分補給して体内の水分を保ちましょう。特に乾燥し易いお年寄りと、走り回り他人にぶつかり、自らマッチの芯の役割を果たしかねない小さなお子様にはくれぐれもご注意下さい。火が体内に移ると消火器では消せません。

7/31 124
 「涼しいね」「ああ涼しいね」「もう秋だね」「秋だねえ」「今年の夏は短かったね」「寂しいね」「足りないね」「ね」「おや」「何?」「少し暑くなってきた」「蝉も鳴いてるね」「わくわくするね」「どきどきするね」翌日、揺り返しの酷暑に灼かれて路上で蛙が二匹干からびていた。

※草野心平の詩『秋の夜の会話』http://www.asahi-net.or.jp/~pb5h-ootk/pages/K/kusanosinpei.html のパロディ。

8/1 125
 自作ツイノベを原作にして短編小説を書いていた。しかしどう料理しても、131文字しかない原作を越えられない。話を変えても同じこと。別物だから、と最初は考えたが、原作抜きで書き始めてもろくなものが出来ない。いつの間にか、長い文章で小説を書く術を忘れてしまっていた。

8/2 126
 財布の中身=全財産だ。二千円を切ると身動き出来ない。そうなる前に何とか小銭を稼いできたが、仕事がなくなった。体を売ろうとしたが貧相なおっさんに買い手はつかない。救いの手と思ったのは掏摸の手で、危うく全財産を取られかけた。そんな手にまで縋った。千円貸してくれた。

※このあたりから私小説風の作品が増える。

8/3 127
 隣の住人が吸う大麻の煙がヒビ割れた窓ガラスの隙間から入り込んでくる。ゲロまみれで居酒屋の前に捨てられていた女を拾ってきたのに服を脱がす気力もない。五回に一回は動き出すクーラーが今日は不発だ。ゲロを拭いたタオルを窓に貼り付ける。女の寝息が少し前から途絶えている。


posted by 泥辺五郎 at 17:02| Comment(0) | TrackBack(0) | ツイッターノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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