2010年07月21日

ツイッターノベル7/14〜7/20

100編達成を機にいろいろ思うところあったので作風をいじったり、ということはあんまりなかったような、あったような。

7/14 106
「美人革命」とはよくいったもので、革命家集団のリーダーには美しい女性が多い。彼女にならば命を賭けてもよい、という男たちが集まって来るのだろう。だから、あまり美しいとはいえない君には革命の闘士なんて向いてない。新国家建設は諦めて、僕と一緒に家族を作ってくれないか。

※毎月二十日はツイノベの日らしく、お題が出されます。七月は「革命」。つい参加しちゃうけど、ずらりと革命ネタが並ぶので、どうしても小粒気味になっちゃうというか、ネタ被ってそうというか。

7/15 107
 父が競馬にハマって借金を作り首を吊ったので、うちでは「首吊り禁止」が家訓となっている。だからパチンコで家庭を壊した母はビルから飛び降りたし競輪で大負けした兄は海に沈んだ。野球賭博に関連して拳銃自殺した弟の葬儀に集まってくれた方々を相手に、僕は花札賭博を開帳する。

7/16 108
玄関先に落ちていた百円ライターに蟻が群がっている。中に砂糖水が詰められているそれを捨てたのは気分屋で昨晩から行方の分からない妹で、書き置きには「眠れるところへ行ってきます」とあった。不眠症の彼女は夜になると奇行を繰り返した。蟻が増えている。今日の朝は長すぎる。

※この辺りから、ツイノベを朝に書くことが多くなる。そうするとツイノベ以外の創作について一日中考えられるので有意義、となる気がしているけどまだそうでもないかも。

7/17 109
散弾銃を枕にして眠ると頭が痛い。枕にする必要はなかったと気付くが、肌身から離すことはためらわれ、太股に挟む。寝返りの際に暴発するのではとこれはこれで眠れない。やっと夢の中に入れても、顔面に散弾を浴びせられた人がこちらに迫ってきて寝苦しい。浴びせたのは僕だけれど。

※花沢健吾「アイアムアヒーロー」(ビッグコミックスピリッツ連載中)が凄い。

7/18 110
朝食をもりもり食べると、憂鬱な気分になることなく昼まで活発に仕事が出来る。昼食もたっぷり摂れば、残業があっても耐えられる。夕食は睡眠中に体力回復を万全に出来るように当然多めに食べる。どう計算しても太るはずなのにむしろ痩せていく。昨日も残業五時間、素晴らしき日々。

7/19 111
ピエルとパオロとパゾリーニの変態三人組が朝から家にやってきて、冷蔵庫の中にあったチーズ類を残らず食ってしまった。僕の集めた下着コレクションも没収された。各々がこっそり僕所有のDVDを盗んでいる。結局彼らは終始無言で、哀れみの目だけ残して窓を突き破って出て行った。

ピエル・パオロ・パゾリーニ

7/20 112
田舎の夜は暗い。街灯も人家の明かりもなく、月も星も雲で隠れた夜道を歩いた。昨晩降った雨で地面が随分と濡れている、と思いながら。雲が途切れ、月明かりが地面を照らし、これまで歩いてきた道が一筋の川だと気付いた。たちまち水に沈みながら、このために来た、とも感じていた。



posted by 泥辺五郎 at 12:48| Comment(0) | TrackBack(0) | ツイッターノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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