2010年08月26日

ツイッターノベル8/18〜8/24

レイバックさんという方がToggeterで「ツイッター小説 お気に入りセレクト」という企画をされており、いくつか僕の作品が紹介&寸評をいただいております。他の方の作品も粒ぞろいなのでお勧めです。 http://togetter.com/id/laybacks


8/18 142
「私は貴方を愛しています」「私は貴方を必要としています」「私は貴方が欲しい」三人の若い美形貴族がかぐや姫に求婚した。彼らは無理難題を出され世界各地に散っていった。その間にかぐや姫は「姉ちゃん、めっちゃ好きや」と言い寄ってきた関西人のおっさんと夫婦になったそうな。

8/19 143
 暑くなると屁を漏らす女であった。生まれつき体温調節が苦手で、犬が舌を出してハッハッとやるように屁で体温を逃がしていたのだ。同衾中も絶えず漏らした。別れた原因も屁であった。街で見知らぬ男と歩いていた女は、私には聞かせたことのない爆音の屁を鳴らし続けていたのだった。

8/20 144
 アドレス帳の一つ下のと間違えて携帯から自宅に電話をかけると、無人のはずなのに人が出て、私の苗字を名乗った。「五郎さんはおられますか」と聞くと「私ですが」思わず叩き切る。今私がしたような不審な電話がよく家にかかってきていたのを思い出した。帰宅すると私はいなかった。

8/21 145
 双方目隠しプレイに凝っている。互いに手探りでむさぼり合う。暗闇の中で五感は研ぎ澄まされ、肉体は過剰なまでに敏感になる。美男美女同士でなくとも何の不満もない。ただ、時折あるはずのない「三人目の手」に触れられることがある。目隠しを取ってみても部屋には二人しかいない。

8/22 146
 夏休みは人を変える。新学期初日、教室に集まった級友の中で、変わり映えしないのは僕だけだった。身長が50cm伸びた人、子供を産んだ人、結婚した人、離婚した人、日焼けしすぎて焼死した人などがいた。それでも昼休みになるとみんなドッジボールの場所取りに駆け出していった。

8/23 147
 生まれて初めて空を飛べた鴉の雛は無知ゆえにどこまでも飛翔した。大気圏を抜けて宇宙に飛び出し、人工衛星に辿り着いた。真空中で凍り付くことを知らない雛も喉の渇きは自覚出来たので、水色の惑星に向けて飛び降りた。帰還して親鳥に叱られた彼は二度と地球を出ることはなかった。

8/24 148
 今働いてる工場では工員の能力をA〜Fランクに分け、急ぎのラインは上位ランカーで固めるなどの工夫をしている。ある日Gランクの人が一人でラインを任されており、駄目工員過ぎて一日中掃除なのかな、と思ったが一人で十人分の働きをするゴッドハンドのGだった。手も十本あった。



posted by 泥辺五郎 at 08:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ツイッターノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月23日

小説書けてない人間が小説の書き方指南してどうするの


『新都社で人気作家になるための手引書』http://neetsha.com/inside/main.php?id=8207 第六章「新都社でも読まれる小説を書くために(下)」更新しました。三ヶ月ぶりです。

更新の遅れは作中でも書いていること以外に、これまでどちらかというと漫画作者に向けて書いていたので「遠くから客観的に見て書けること」だけで済んでいたのに、小説作者に限定したことで、対象に自分も含まれてしまうがゆえに、「僕なんかがこんなこと書いていいのか」という気持ちに襲われ、若干の罪悪感のようなものを感じていたからだと思います。プロでも人気作家でもないですからね。

第六章で書き忘れていたことに、「w」「wktk」「○○ェ……」といった、ネットスラング、2ch用語、知らない人には何のことかさっぱり分からない言葉は普段から使わないようにする、というのがあります。ですがこれはあまり賛同を得られそうな意見ではないし、忘れていて良かったなとも思いました。

あと『艦蹴り』http://namakuriimu.web.fc2.com/0000index.html のツーちゃんが可愛いです。
今年の夏は凄く暑いですね、ツーちゃんが可愛いです。
次回は「更新速度を保つために」です。『艦蹴り』二部のヒロインツインソードことツーちゃんがほんとに可愛いです。
posted by 泥辺五郎 at 09:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月19日

ツイッターノベル8/11〜8/17

夏バテ防止にたらふく食べているとお腹の肉がぽよぽよしてくるので気をつけましょう。気がついたら腹筋しましょう。腹筋割れたら見せびらかしましょう。見せびらかす相手を作りましょう。


8/11 135
 いつもはやることだけやってすぐに帰る女の家に珍しく長居した。女の新しい一面を見た気がした。(翻訳:いつもは本を返して、借りてすぐに帰る図書館だが、今日は珍しく居座って三時間ほど雑誌などを読み耽った。文芸誌で面白い短編を読んだので、早速その作家の著作を借りてみた)

8/12 136
 元猟師に聞いた話。三十年ほど前、山で人に似た者を撃ったという。獣を撃ちに来ていた彼は、突然の物音に驚き、襲われると思い引き金を引いた。ぎゃあという人に似た悲鳴があがり、それは山奥へと消えた。短い手が顔を押さえていた。足だけで2mはあり、他は人間同様だったという。

※ツイッターで怪談を呟き続けている神沼三平太(y1s)さんの文体と作風そのまんまな作。模倣は自重すべきだけどつい。

8/13 137
 途中から夢ではないと気付いたが引き返すことは出来なかった。「えらいことしちゃったねえ、あんた」いつの間にか後ろに警官が立っていた。「俺さあ、道の向こうでずっと見てたの。職務上止めなきゃいけないんだけどさあ、ぶふっ」と彼は吹き出した。つられて笑うと警棒で殴られた。

8/14 138
 お盆の大交通渋滞に巻き込まれ、クーラーの壊れた車内で汗を流した。服が肌に張りついて気持ち悪く、外から見えないところなら問題ないだろうとズボンを脱いだ。退屈した悪ガキどもが道路上で鬼ごっこをしている。覗かれ、フルチンだ! と叫ばれた。早く目的地のサウナに着きたい。

8/15 139
 父がテレビに腹を立てている。偏向報道が著しいとか、馬鹿なタレントがはしゃぐ有様を見せるだけの何がバラエティだとか、最近のJ-POPはつまらんとか。「お前もそう思わんか」と聞いてくるが、僕はまともにテレビを見てないので何も言えない。批判出来るほど触れていないのだ。

8/16 140
 もう人には戻れないと悩みながら海中を漂っていると、通りすがりの海蛇が「君は人間だよ。見た目も考え方も」と忠告してきた。でも僕は水で膨れて、息もしてなくて。「違う自分になるなんて妄想するのは人間だけだよ。エラ呼吸してから言いなよ」だからもう呼吸は出来ないんだって。

8/17 141
 昨日は回転していたよ。一日中ぐるぐるしていた。三半規管がおかしくなって、内臓もいくらか位置がずれてしまった。一緒に回転していた人の中には目鼻が落ちた人もいたよ。表向き回転が禁止されてるのは知ってる。でも回らずにはいられない。真っ直ぐ生きていくのには疲れたから。

posted by 泥辺五郎 at 13:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ツイッターノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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