2010年07月02日

ツイッターノベル6/23〜6/29

この週はほぼ日記でした。


6/23 084
 隣国ジンバブエから亡命してきた少年は、南ア中に鳴り響く音を蠅の大軍の羽音と錯覚した。巨大な糞にたかっているのだろう、皆その糞を見物に来ているのだろう、と。ブブゼラを持つ少女が通りかかったが、彼女はうまく鳴らせずにいたので、少年は音の元がそれだとは気付かなかった。

※ムラムラオ先生の出されたお題「ブブゼラ吹きの少年少女」を短編小説に仕上げるつもりが力尽きて、ツイッターノベル化したもの。

6/24 085
 久し振りにジャンプを立ち読みしたら、こち亀がまだ続いていたので驚いた。「てんぎゃん」はいつの間にかバトル漫画になっており、南方熊楠が金髪になっていた。山下たろー君はメジャーリーガーに。新しく始まったちばあきおの野球漫画が、汗臭くて真っ直ぐで、これからが楽しみだ。


ちばあきお(1943-1984)

6/25 086
 ツイッターノベルを書く際には最低でも一時間はかけている。一編の完成までに十編の没作品があり、時事ネタの場合はネタ被りがないか必ず調べる。だが「これしかない」という決定的なネタが閃いた時は躊躇わず一気に書き出す。そして「#twのう゛ぇl」と打ったところで我に返る。

※ハッシュタグ「#twnovel」を誤って全角で打つと「#twのう゛ぇl」となる。

6/26 087
 今年もまた空から梅が降る。緑色の実が地面に落ちず、梅干農家の張る網に受け止められたらやがて酸っぱい梅干に、田畑に落ちれば肥料となる。他の実は鳥や虫の餌になり、それらを喰らう獣と人を太らせる。梅雨という季節があるから、我々はこんな国でもどうにか生き延びていられる。

6/27 088
「君は一人じゃない」といった手垢まみれの言葉を色紙に書いて道端で売っている若者がいたが、客は一人もいなかった。しばらくすると彼の色紙には「みんな一人」「誰も君を救わない」「人類皆平等 全員死ぬんだもの」といった言葉が並んでいた。相変わらず売れている様子はない。

6/28 089
 夜、地下の食堂街を歩いていると、酒の香りにやられてそれだけで少し酔う。空気酒をお供に、適当に入った店で串カツを三本頼み、あとはひたすらキャベツを食らう。水しか呑まないのに酔っている私を、おかしな目で見る女性店員には眉毛がない。幸せだ。でも何故僕は泣いているんだ。

6/29 090
 文芸ワールドカップ決勝、日本代表は村上春樹が中盤を支配するものの、得点は奪えずにいた。0-0で迎えた後半残り五分、日本は決勝まで温存していた、まど・みちおと谷川俊太郎の両詩人を投入する。「五分か。長いな」まどの言葉に谷川が頷く。二人の言葉がフィールドを蹂躙する。




posted by 泥辺五郎 at 00:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ツイッターノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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