2009年07月29日

僕は、ジャンピング・オナニーをしたことがある

暗い闇の中にずぶずぶと沈み込むような、どうしようもなく救いのない小説を読みたくなって、中村文則の新しく出た短編集を読んでいたら、沈むどころか笑ってしまった。

「世界の果て」所収「ゴミ屋敷」より

「実は、昔……僕は、ジャンピング・オナニーをしたことがある」
(略)
「考えたことがある……。もし空中で射精したら、どうなるんだろうって。……僕は押入れの段によじ登って、そこでオナニーをしたんだ。そして、突き上げてくる射精の衝動を感じた瞬間、僕は飛んだ。何かを、放棄するみたいに。僕は空中で射精し、空中に僕の精液が飛び散った……。でも、わかるかな。ふふふ。先に飛んだのは僕なんだ。僕は激しい腰の痛みと共に、先に地面に落ちた。そして、少し遅れて、精液が落ちてきたんだ、僕の頭上に」
(略)
「あの時、僕は思ったんだ。僕はもう一生、高潔な人間にはなれないって。僕は一生、ジャンピング・オナニーをした人間として、生きていかなければならないって。……あの時の悲しみは、まだ僕の胸の奥にくすぶっている」
(略)
「でももう僕は、何も恐いものなんかない。僕と、ペ、ペッティングしてください!」


中村文則wiki

あと童貞漫画アンソロジーリア充漫画アンソロジーにこっそり参加しています。どちらも桑石先生の次でした。


世界の果て

世界の果て

  • 作者: 中村 文則
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2009/05
  • メディア: 単行本





posted by 泥辺五郎 at 21:05| Comment(7) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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