2009年06月20日

バトン――あとがきにかえて


Q.代表作と名前を教えて下さい
A.
 文藝新都連載「小説を書きたかった猿」http://neetsha.com/inside/main.php?id=6247
泥辺五郎(どろべ・ごろう)

Q.作品のテーマは?どういった内容の漫画?
A.
 小説を書きたいのにうまく書けないでいる駄目人間のどうしようもない日常。

Q.作品名の由来は?
A.
 あまりはっきりと覚えてないんですが、「人間以下=猿」みたいな発想だったと思います。猿に失礼ですね。

Q.一番描きやすいキャラ、好きなキャラは?
A.
 描きやすいキャラ:「僕」
 好きなキャラ:第11章「雇われ人魚が下手な歌うたって客引きしているゲロだらけの街角」に出てくる雇われ人魚

 
Q.反対に、一番描きにくいキャラ、嫌いなキャラは?
A.
 描きにくいキャラ:父親(あまり話に関わってこない)
 嫌いなキャラ:「僕」

Q.今の所一番気に入ってる話・オススメの話は?
A.
 話というより題名ですが、「家族ノーゲーム(映画「家族ゲーム」のパロディ)」を思いついた時は「よっしゃ!」って思いました。

Q.この作品を描いている時に一番注意していることは?
A.
 語り手を、非常に戯画化した自画像として書いているのですが、自分は経験したことでも、この語り手が経験しているのはおかしい、と思えることをうっかりやらせてしまわないように気を遣いました。

Q.この作品で一番嬉しかった読者コメントは?
A.
 毎回更新のたびに「やめろ」と、sageを入れるでもなくコメントしてくださる方がいて、「ああ、読みましたよ、ってことかなあ」と勝手に解釈して、むしろ書く力になりました。

Q.この漫画の長所だと思う所、短所だと思う所は?
A.
 小説に置き換えておきますが、
 長所:途中に語り手の書く「断片」を挟むことで、空気を変えられる、単調さから抜け出せる。
 短所:登場人物が増えないから話が動かない(だけどこの話の場合、主人公と関わる人物が突然現われるのも不自然)。

Q.ネームはどうしてる?どんなものを描いてる?よかったら見せて下さい。
A.
 漫画ではないのでネームとは違いますが、ネタ出し――書き始め――推敲――発表 までの流れを。

 ネタ出し用にコピー用紙やノートあるいはメモ帳に、だーっといろんなメモや書き出しの文章を書いていくこともあります。ここまではアナログ作業です。次に書くことがある程度固まっている場合は直接書いていきます。その章の流れを最初に書いておいて、軸がぶれないように注意したりもします。ただ、「猿」の場合、全く先を考えずに始めたので、最初の方は完全に行き当たりばったりで書いてましたね。
 これまでどれくらいの文字数を積み重ねてきたかがわかるのが快感なので、「小説を書きたかった猿」というテキストファイルに、まず新しい章を書き加えます。読みやすさを考慮して、ある程度の改行を入れます。書きはしたけれど没にした分は削除せずに、何か役に立つことがあるかもしれないので、別ファイル「猿他.txt」にコピーしておきます。けれどそっちを読み返したことはまだありません。
 次に今回更新分を新しいファイルにコピーし、推敲します。すぐに取りかかるのではなく、少し間を置きます。出来れば一日や一週間が理想ですが、三十分でも充分かな、と思います。ネタ出しから書き始めまでに結構時間がかかっているため、ここで無理に間を取ることもないので。
 題名は先付けと後付けがありますが、後付けの方が多かったです。
 推敲を終えたら、新都社ににsageでアップして、もう一度読み直します。テキストエディタで書いていた時と大分印象が変わるので、直しきれていない部分を発見出来ます。完璧に直したと思っていても、一、二箇所は見つかりますね。それらを直したテキストファイルをアップし、先にあげていた方を削除します。

Q.ペンタブ・ソフト(アナログ作家は画材)は何を使って描いてる?
A.
 ペンタブは一応WACOMのBAMBOO FUNを持っているのですが、小説執筆の際には使っていません。
 テキストエディタはO's Editor2をずっと愛用しています。
 電子辞書はCASIO EX-wordの2004年頃に買ったやつ。
 日本語入力ソフトはATOK2008。
 シャーペンはPILOT S3 0.5。ゴムグリップつきのペンが苦手なんです。 芯はHです。

Q.自分が尊敬している作家、好きな作家、影響を受けている漫画家は?
A.

 古井由吉:七十歳を過ぎても旺盛な執筆活動を続け、しかも質を落とさない恐ろしい人です。評論の一部などに彼の文章が引用されていても、それだけで数日彼の文体から抜けきれなくなってしまうので、大好きなのに読み返すことは少ない作家だったりします。

 森内俊雄:マイナーすぎる気もするので、やや肩入れ度が大きいのかもしれませんが、文体などの影響は一番かもしれません。

 長嶋有:彼のバランス感覚と、どうでもいいことを書いても面白く見せられるといった技術は素晴らしいです。

 新都社内では、プリ山ペニ夫先生、桑石先生、静脈先生といった方々に「発想の制限を外す」ことを教わりました。 

Q.編集部スレにもあるけどライバルだと思う作家さんは?また、その理由は?
A.
 かつて同じところで競い合った方々が何人かプロデビューされたので、ライバルというよりは置いてけぼり感が強いです。
 後藤ニコさんの勢いがすごいなあと思って何だか悔しくて「コ・リズム」を読んでいなかったのですが、今一章を読んでみたら面白かったのでこれから読もうと思います。

Q.最終話はもう決まってる?
A.
 先ほど書き上げました。

Q.自分の作品のテーマソングは何?
A.
 真心ブラザーズの「人間はもう終わりだ」をPUFFYがカヴァーしたバージョン。

Q.ここはひとつ作品の裏話をば。
A.
 TOP絵に猿面の絵を描こうと思い、画像検索をしていたところ、太宰治に「猿面冠者」という話があることを知りました。話の内容まで「猿」にフィットするものだったので驚きました。「猿」の作中には、具体的な作家の名前や作品名を出すことを避けていたのですが、最後に唯一出すならこれだな、とその時決めました。

Q.この作品を描いていく意気込みを!
A.
 複数作同時進行で書こうと思っていたのに、思っていた以上にこれ一作にかかりきりになってしまいました。それはそれでいいことだったかもしれませんが。

Q.次作はどんな作品を描きたい?
A.
 第二部の構想があるので「第一部完」としたのですが、これまでの読者から総スカンされそうな話になっているので、実際に書くかどうかはまだ未定です。あとタモツを進めたいです。
   
Q.このバトンは誰に受け取って頂きますか?
A.
 後藤ニコ先生
 
 
Q.最後にこの作品について一言!
A.
 この作品はフィクションですが、実在の人物と全く関係がないわけではありませんでした。
       


posted by 泥辺五郎 at 14:13| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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